先日論文が刊行されました。
山本明尚 2018 「初期ソ連のスクリャービン受容――ある作曲家の「神話化」をめぐる力学」 『音楽文化学論集』 第8号: 129-139.
作曲家A. N. スクリャービン(1972〜1915)が1910〜1930年ごろまで、つまり帝政ロシア末期〜ソ連初期(NEP期まで)にどのように受容されてきたのかを言説から明らかにする研究です。
題名にもあります通り、1915年のスクリャービン没後まもなくから、スクリャービンは神話的に語られるようになります。
革命という歴史的に特異な現象を経て、その神話は環境に合わせて変貌を遂げていきます。
修論の一部を縮約した上で、モスクワ、ペテルブルクでの再調査を経て明らかになった新事実を加えています。
抜き刷りが手元に大量にありますので、ご興味がある方はどうぞご遠慮無くakixisay@gmail.comまでお問い合わせください。